調査会社のフロスト&サリバンジャパンは、ASEAN(東南アジア諸国連合)主要3カ国(インドネシア、タイ、マレーシア)の2019年の自動車市場予測を発表した。3カ国ともに市場は成長し、2019年は前年比で4.3%増加の291万台になるという。ただ、主要な貿易相手国の米国と中国の貿易摩擦が激しくなっており、輸出依存型であるASEAN主要3カ国の自動車市場の成長を阻害する懸念がある。

 ASEAN最大市場のインドネシアでは、2019年に多目的スポーツ車(SUV)などの新型車の発売が予定されている。SUVでは中国・上汽通用五菱汽車(ウーリン:Wuling)の中型SUV「アルマズ(Almaz)」、ホンダの小型SUV「WR-V」、スズキの小型SUV「ビターラ・ブレッツァ(Vitara Brezza)」、日産自動車の小型SUV「キックス(Kicks)」などである。

インドネシア、新型車が成長をけん引

 一方、SUV以外の車種では、トヨタ自動車の多目的車(MPV)「アバンザ(Avanza)」などの発売が予定されている。これらの新型車が、市場の成長をけん引する。2019年の新車販売台数は前年比で3.6%増加し、119万2700台になる見通しだ(図1)。

図1 インドネシアの市場予測
新型車の投入によって2019年の新車販売台数は、前年比で3.6%増加の119万2700台になるとみる。マークラインズとフロスト&サリバンのデータを基に編集部が作成。
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 ただし不安材料がある。フロスト&サリバンジャパンモビリティ部門インダストリーアナリストの林更紗氏は、「主要な貿易相手国である米国と中国の貿易摩擦や、米国の金利政策の引き締めなどが、インドネシア経済に悪影響を及ぼし、自動車市場の成長を阻害する懸念がある」と指摘する。

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