ホンダが2019年内に発売するとみられていた、主力小型車「フィット」の次期モデル。発売直前に品質問題に見舞われた。電動駐車ブレーキ(EPB)に不具合があり、生産開始が遅れる見込み。現行フィットは発売当初、リコールを繰り返した。悪夢が再び始まるのか。

東京モーターショー(2019年10月)で次期「フィット」を公開するホンダ社長の八郷隆弘氏
(撮影:宮原一郎)
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 ホンダは次期フィットに、2019年8月に発売した軽自動車「N-WGN」から採用したEPBを搭載する計画だった。オランダのシャシー・ブレーキ・インターナショナル(CBI)製で最近、不具合を連発していた。

 N-WGNは当初、2019年7月19日に発売を予定していたが、EPBの不具合で8月9日に延期した。ホンダは「不具合対策は完了した」としていたが、同年9月2日に別の原因で不具合が再び発覚。対策が終わらず、生産と出荷を停止している。

 結局、N-WGNのEPBと近い仕様のものを採用する次期フィットについては、CBI製からドイツ・コンチネンタル製のものに差し替えた。年内の発売予定から2020年2月に延期する。

 CBIはもともとドイツ・ボッシュ(Bosch)のブレーキ部門で、現在は米KPSキャピタルパートナーズ(KPS Capital Partners)が保有する。2019年6月に、日立オートモティブシステムズが買収すると発表した。

 最近は「ホンダシフト」に力を注ぐ日立オートモティブシステムズにとって、CBIがホンダからEPBを受注していたことは、買収を決断するのに大きかったのだろう。

 日立オートモティブシステムズはCBIの買収が無事に完了した場合、いきなり品質問題の試練に直面することになりそうだ。

出典:日経Automotive、2019年12月号 p.5
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