自然の持つ多様な機能を活用したインフラ(社会資本)の整備や管理、土地利用を指す概念。具体的には、植栽空間で地中に雨水を浸透させる「雨庭(あめにわ)」や「緑溝(りょっこう)」など。下水道への雨水の急激な流入を減らし、内水氾濫を抑制できる。

横浜美術館前のグランモール公園(横浜市)。保水性レンガの下に雨水を貯留・浸透させる。蒸発散作用で大気を冷却する技術も採用している(写真:日経コンストラクション)
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 2015年に国土形成計画や社会資本整備重点計画に初めて盛り込まれた。以降、政府は国土強靭化の一環として事業化を推進。国土交通省は19年度に交付金を活用したモデル事業への支援を打ち出している。

 自然環境を重視するが、コンクリートからの連想で「グレーインフラ」と呼ばれる従来型のインフラは否定しない。

 例えば、雨水処理。下水道は水を効率的に処理するための人工構造物だ。これに対して、植栽を利用する手法は、水資源の保全や流出速度の遅延などの機能を持つ一方で、時間をかけて植物を生育しなければ十分な効果を発揮できない。双方の利点を生かして、最適に組み合わせることが重要だ。

生物共生型港湾構造物の例とその整備効果(資料:国土交通省)
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