IoT(インターネット・オブ・シングズ)とは、電化製品や日用品などさまざまなモノがインターネットにつながったり、製品同士で通信したりして情報をやり取りし、各種の計測や運転制御といった行為を可能にする技術だ。情報のやり取りをする対象がこれまでのコンピューターをはじめとした情報機器だけにとどまらず、広く一般的な製品にまで広がる点を特徴とする。このIoT技術を持ち込んで、住民や各種事業者の利便性を高めた住宅を「IoT住宅」と総称している。

 IoT住宅の実例として多くの実務者が連想するのが、家電製品も加えたさまざまな住宅設備にIoT技術を取り入れた住宅だ。IoT住宅という言葉が現在のように使われ始める前に普及が進んできたHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)の仕組みを取り入れた住宅は、IoT住宅の一例とも言える。

 HEMSとは家庭で使用するエネルギーの無駄遣いをなくす仕組みだ。エアコンや照明、給湯器をはじめとする住宅内でエネルギーを消費する設備と、太陽光発電や燃料電池といったエネルギーを供給する設備との間で情報をやり取りして最適な制御を図る。居住者に対してエネルギー使用量を知らせる「見える化」を図って、節電意識を高める取り組みもHEMSがもたらす効用の1つだ。

 IoT住宅を標榜する家で目立つサービスは、AIスピーカーを用いたものだ。AIスピーカーを、さまざまな機器や設備の制御ツールに用いて、ユーザーインターフェースを改善しようとしている。

 ほかにも、宅配ボックスとの情報連携で荷物の受け取りや引き渡しを容易にしたり、センサーなどを用いて家族の安全確認などを図る見守り機能を付与したりするサービスを機能として打ち出すIoT住宅ある。事前に仕込んであるセンサーで取得したデータを用いて、災害時に住宅の損傷などを自動的に分析・診断するような仕組みも出てきた。

IoT住宅での提供が想定されるサービス(資料:日経 xTECH)
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