「空飛ぶクルマ」は、自動車のように手軽に乗り降りできる、都市内、あるいは都市間のモビリティー(移動手段、乗り物)を指す。英語では「Flying Car」と呼ぶ場合が多い。

 空飛ぶクルマには現在、大別して2つの形態がある。1つは、自動車のように地上を走行できる小型航空機である。このタイプの空飛ぶクルマは、走行(ドライブ)モードと飛行(フライト)モードを備えており、以下のような利用シーンが主に想定されている。(1)走行モードで道路を移動して空港まで向かい、(2)空港に到着すると、飛行モードに変形して空中を移動する。(3)目的地そばの空港に着陸した後、再び走行モードに変形して、地上を移動して目的地に向かう。

 このタイプの空飛ぶクルマとしてよく知られるのが、米Terrafugia(テラフージア)の「Transition」である(図1)。折り畳み型の固定翼を備えた機体で、走行モードでは固定翼を折り畳んでおき、飛行モードでは、固定翼を備えた小型航空機になる(関連記事1)。航空機としては、米国で軽スポーツ航空機として認証を受けている。

図1 Terrafugiaの空飛ぶクルマ「Transition」。2018年7月に開催された世界最大級の航空機ショー「EAA AirVenture Oshkosh」に出展されたもの
(撮影:日経 xTECH)
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 ほかにも多種多様な走行・飛行可能な機体がある。例えば、フライトモード時に「ジャイロプレーン(ジャイロコプター)」になるのは、オランダPAL-V Internationalの「PAL-V Liberty(パルブイ リバティ)」だ(図2)(関連記事2)。

図2 2018年3月に開催されたジュネーブモーターショーで初披露された「PAL-V Liberty」。左の人物はPAL-V CEOのDingemanse氏
(撮影:日経 xTECH)
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 米Samson Skyの機体「Switchblade」のように、地上走行時の高速性を前面に押し出し、「Flying Sports Car(空飛ぶスポーツカー)」とアピールしているものもある(図3)(関連記事3)。

 TerrafugiaとPAL-V、Samson Skyはいずれも、2019年に、「世界初」の商用販売を目指している。

図3 Samson Skyの「Switchblade」。2018年7月の「EAA AirVenture Oshkosh」に出展されたもの
(撮影:日経 xTECH)
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