米国の電気自動車(EV)ベンチャー、カルマ(Karma Automotive)は2019年11月19日、「ロサンゼルスモーターショー(Los Angeles Auto Show)」に併設された自動車技術に関するカンファレンス「AutoMobility LA」で、新たな成長戦略を発表した。高級EVを中心に展開するKarmaだが、今後はEVの製造・販売だけでなく、エンジニアリングやデザインなどの専門知識や、そのための施設を他社に提供する「ハイテクインキュベーター」となり、長期的なブランド価値を高めていくという。

高性能モデル「Revero GTS」
2020年第1四半期に生産開始予定。(写真:Karma Automotive)
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 同社の事業は、EVの開発・製造部門であるKarma Automotive、エンジニアリング部門のKarma Technology、デザイン部門のKarma Design、カスタマイズを含む生産技術部門のKarma Innovation and Customization Center、それに投資部門のKarma Capitalという五つの事業部門からなる。

 技術要素としては、二つのプラットフォーム、二つのコア技術、五つの技術エコシステムがあり、これらを組み合わせて成長していく。コア技術にはピュアEVだけでなく、レンジエクステンダー付きEV(EREV)が含まれるという。同社は「将来はEVが主力になると信じているが、現段階では蓄電量と効率の関係から走行距離を延ばせる発電用エンジン搭載車を提供する必要がある」とする。

さまざまな開発リソースを他社に公開

 技術エコシステムは、EVおよびEREV用のモジュール式プラットフォーム「Karma Skateboard」、カスタマイズ可能で運転に集中できるドライビング環境「Karma Cockpit」、5Gを使ったセキュアな接続機能「Karma CarNet」、パッシブおよびアクティブの先進安全機能と成長し続ける自動運転技術「Karma Drive」、データ分析機能や人工知能(AI)などを統合したクラウドコンピューティング「Karma Cloud」で構成される。

 Karmaはこれらのエコシステムを、他のOEM企業や新興企業に公開する。他企業はKalmaのリソースを、新技術のテストベッドとして利用する。エンジニアリング・ノウハウだけでなく、さまざまな設計リソースや主要コンポーネントの製造ラインも利用することができるので、新製品を迅速かつ低コストで市場に投入できるようになる。

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