日産自動車は、電気自動車(EV)専用の新プラットフォーム(PF)の搭載車を2020年から量産する。フランス・ルノー(Renault)や三菱自動車などの連合で共用することで、コストの低減を狙ったもの。同PFなどを活用し、2022年までに連合で12車種のEVを投入する方針だ。カルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)元会長の逮捕やトップ交代などがあったが、「3社でEV専用PFの仕様などを固めて開発を続けてきた」(日産のEV開発担当者)。

 EV専用PFの投入計画はゴーン氏が打ち出したもの。同氏の逮捕などがあったものの、開発は「当初のスケジュール通りで実現できるように進めている」(同担当者)。

クロスオーバーEVを初披露

 新PFを採用するEVの1つが、クロスオーバー車である。日産は、2022年までにクロスオーバーEVを発売する計画を公表済み。2019年10月23日に報道関係者向けに公開が始まった「東京モーターショー2019」では、クロスオーバーEVのコンセプト車「アリア」を初披露した(図1、2)。アリアの車両寸法は全長4600×全幅1920×全高1630mmである。

図1 日産のコンセプトEV「ニッサンアリアコンセプト」
東京モーターショー2019で初公開した。(撮影:日経Automotive)
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図2 アリアはクロスオーバータイプのEV
(撮影:日経Automotive)
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 アリアの特徴は、前後輪にモーターを1個ずつ搭載している点である(図3)。量産EVの「リーフ」は前輪側に1個のモーターを備える。モーターを2個に増やして4輪駆動(4WD)にすることで、「これまでにない走りを実現する」(日産副社長の中畔邦雄氏)と意気込む。

図3 アリアに適用する新EV専用プラットフォーム
日産副社長の中畔邦雄氏が説明した。(撮影:日経Automotive)
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 リチウムイオン電池は床下に敷き詰める。日産はこれまで電池パックの冷却冷却方式として、自然空冷を採用してきた。アリアを含む新PF採用車は、水冷方式に切り替える可能性が高い。「電池の性能を安定化させたり劣化を抑制したりするためには、強制的に冷却する方が良い」(前出のEV開発担当者)と判断した。

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