パナソニックが自社の工場跡地を活用し、パートナー企業や自治体と共に進めるまちづくりプロジェクト「サスティナブル・スマート・タウン」(SST)の取り組みが進行中だ。2019年10月11日に「日経 xTECH EXPO 2019」で開催された特別講演「パナソニックが進めるサスティナブル・スマートタウン ~藤沢、綱島、大阪吹田へ~」に、同社ビジネスソリューション本部CRE事業推進部の山本賢一郎部長が登壇。神奈川県藤沢市と横浜市、大阪府吹田市の3カ所で進めるSSTの取り組みについて、その成果と展望を語った。

パナソニックビジネスソリューション本部CRE事業推進部の山本賢一郎部長(写真:中村 宏)
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 SSTの取り組みについて、山本部長は次のように説明する。「従来のまちづくりではインフラの構築計画から始まることが多い。当社はもともと家電の会社であり、人の暮らしを考えてきた。だからこそ、そこで人がどのような暮らしをするのか、というところから発想して、どんな空間やサービスが必要か、という順番でまちづくりを考えている」

 SSTに必要なサービスを、「エネルギー」「モビリティー」「コミュ二ティー」「セキュリティー」「ウェルネス」の5つに大別。「当社だけではカバーできないので、産官学の様々なパートナーとともに新しいソリューションを生み出し、対応する。住民も含め、継続的に取り組むことで、持続的に発展していくまちづくりとしたい」と山本部長は話す。

 SSTに取り組む場となるのは、同社工場の跡地だ。2014年には神奈川県藤沢市で「Fujisawa SST」、2018年には横浜市で「Tsunashima SST」をオープン。2022年には大阪府吹田市で「Suita SST」がまちびらきの予定だ。