日経BPは2019年10月10日、「日経 xTECH EXPO AWARD 2019」を発表した。最優秀であるグランプリには、工事現場の遠隔管理やプロセスのデジタル化などを通じて生産性を高めるソリューション「鹿島スマート生産」(鹿島)が選ばれた。

 同AWARDは、日経 xTECH EXPO 2019に展示された全ての製品/サービスの中から、審査委員が技術や機能、付加価値などを優れていると評価し、かつ来場者に対して分かりやすくインパクトのある展示を行ったものに与えられる賞だ。

 鹿島スマート生産は、設備やコスト、工数といった工事に関する情報を付与した3次元モデルである「BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)に基づいて、工事現場の生産性を向上させるソリューション。巡回ドローンや溶接ロボット、モニタリング技術など18の技術を組み合わせる。作業員や資材・機材の動きをビーコンで把握して遠隔地から現場の状況を正確に把握したり、取得したデータを分析して効率的な工程管理に活用したりできる。

無人でコンクリートをならすロボットの実機展示
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 鹿島は「作業の半分はロボットと、管理の半分は遠隔で、全てのプロセスをデジタルに」を合言葉に、建築生産プロセスのデジタル化を急速に推し進めている。審査では、生産性向上に向けた一連の技術とともに、職人や技術者の不足が深刻化している建設業界にあって、オープンイノベーションで開発した技術を自社の現場のみならず広く展開し、業界・社会課題の解決につなげようとする姿勢も高く評価された。

 鹿島の國近京輔建築管理本部建築技術部技術企画グループ課長は「建設現場には、人がやらなくてもよい作業がまだまだある。人がやるべき作業とそうでない作業を見極め、他社とも連携しながら生産性向上の取り組みを進めていく」と話す。

 今回の日経 xTECH EXPOで鹿島は、各要素技術をプレゼンするとともに、無人でコンクリートをならすロボットの実機なども同社ブースで展示。来場者の注目を集めている。

準グランプリは8社、日本初出展のAI技術やオフィス向けIoT

 準グランプリは8つの製品/サービスに決定した。生徒の学力評価にAI(人工知能)を活用したサービスや、ビーコンを用いてオフィスの人の動きや備品管理を実現するIoT(インターネット・オブ・シングズ)システムなど、最新の技術を活用した特徴的な製品/サービスが多く選ばれた。なお、準グランプリでは受賞製品/サービスごとに各賞が設けられた。