看板からタブレット端末に切り替えると

 2つめは「デジタル化の弊害を最小限に抑えること」。例えば、現場に看板やポスターなどで掲示していた情報をタブレット端末内での表示に変えていく取り組みを進めると、伝えたい内容が端末でしか確認できなくなり、誰に情報が伝わったのか分かりにくくなるといった「弊害」が生じる。弊害による影響を極力なくすような対処が必要だ。

 大成建設はこうした「弊害」への解決策として、タブレット端末の他に100インチの大型LEDディスプレーを併用。現場に設置することにしたという。これにより、アナログ表示のスタイルを継承しながらデジタル化を進めることができるようになった。

 3つめは「作業所Netの再構築における技術力の補完」だ。システムの再構築は外部のシステム開発会社などに委託することになる。しかし、開発会社の提案の良しあしを見極めるのは専門家でないと難しい。そこで、田辺チームリーダーは信頼できる社外の専門家に自社のアドバイザーになってもらうなどして技術力を「補完」。プロジェクトを円滑に進めたという。

田辺氏はキャッシュレスの完全無人店舗が世の中にすぐに普及するのは難しく、「折り合いが必要になる」と語った(写真:中村 宏)
[画像のクリックで拡大表示]