深い睡眠が9%増

 気象予報データの活用と、ユーザーからのフィードバックを制御に反映する点も大きな特徴だ。

 気象予報データは、ウェザーニューズと気象庁から取得し、クラウドAIが部屋ごとの温度変化を予測して先回りで運転制御する。15分ごとに0.25℃単位で細かく制御することで省エネを実現するという。

クラウドAIが個人の睡眠状態に合わせて温度をコントロールする
(図:シャープ)
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 ユーザーの好みをクラウドAIが学習して制御に反映する仕組みもシャープは用意した。就寝時には、同社のエアコンを制御するスマートフォンのアプリで「就寝時間」と「起床時間」、「初期の設定温度」を入力しておけば、クラウドAIが運転制御の情報をエアコンに渡して自動制御する。起床時にはアプリからのプッシュ通知でアンケートを送り、ユーザーからのフィードバックを得る。例えば「昨日は就寝中に設定温度を少し上げましたが、今後もこの設定を反映しますか?」などの質問に「はい」か「いいえ」で答える簡単なものだ。こうしたフィードバックを制御に反映するという。

 今回の運転制御機能について、2019年夏に約30人のモニターを対象に約3週間実験したところ、全体の90%が「快適」と答え、制御がない場合と比較して中途覚醒が13%減り、総深睡眠時間が9%増えたという。

 現在は睡眠状態を計測するセンサーデバイスとの連携機能はないが、今後はそのような連携も検討していくという。