医療業界を下支えするとともに、パートナーと連携して新しい事業領域を開拓していく――。「クロスヘルス EXPO 2019」のセミナーに、東芝 サイバーフィジカルシステム推進部 新規事業推進室 室長の米澤実氏が登壇。「東芝が目指す、『精密医療』」と題して、再挑戦の最中にある精密医療事業への考え方やビジョンなどを語った。

東芝 サイバーフィジカルシステム推進部 新規事業推進室 室長の米澤実氏
(撮影:スプール)

 現在の日本では、男女ともに平均寿命と健康寿命の差が10年程度あることが社会課題となっている。この課題に対して、厚生労働省は健康寿命延伸プランに取り組んでおり、予防のためのソリューションを提供するともに、生活習慣病を改善するための行動変容を訴えている。

 このような状況で東芝は「すべての人が健康で質の高い生活をおくることができる世界」を目指している。例えば、70代では健康寿命を延ばす「予防」、40代であれば病気の「早期発見」、10代であれば外科治療が難しいケースを想定した「再生医療」などに着目し、「各世代をサポートできるような医療を実現させていく」(米澤氏)考えだ。

 こういった世界の実現にあたって、東芝では3つのビジョンを作成した。1つは「一人ひとりのクオリティー・オブ・ライフ(QOL)の向上を応援します」。予防医療から治療まで、一人ひとりに寄り添った精密医療に取り組むことで、患者本人だけでなく、家族や周囲の人までもが自分らしく幸福に生活できるような世界を作っていく。

 もう1つは「積み重ねた技術力と、新たなパートナーシップで、これからの先進医療、ライフサイエンスを支えます」で、高品質な製品・サービスの安定提供に向けて、同じ未来を目指すパートナーとともに最先端の技術開発に挑戦する。そして最後は「次の世代も見据えた予防医療に、デジタルの力を生かします」。データの蓄積が「未来の医療の有用な財産になる」(米澤氏)ことから、データ解析やAIなどのデジタルの力を生かして将来活用できるように形作っていく。

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