今やゲームは巨大産業。人材育成はゲーム業界にとって最重要なテーマの1つだ。そんななか、明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の橋本直(すなお)准教授はゲームを開発できるだけでなく、「ゲーム機をデザインする」人材の教育に取り組んでいる。

 横浜市で開催中のゲーム開発者会議「コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス2019(CEDEC 2019)」会場には、橋本准教授のゼミ生が作ったゲーム機2作品が展示されている。具体的には足で踏める16枚のタイルを使うゲーム機「TILE TILE」と影絵を操作できるゲーム機「Shadow World」である。

ゼミ生が作成したゲーム機「TILE TILE」と、橋本直准教授(右)
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 橋本准教授は2018年から2年生の学生を対象に、1年間かけてゲームだけではなく、プラットフォームとなるゲーム機をデザインさせるゼミを開いている。プラットフォームとして動作する点を重視し、「できれば少なくとも2種類のゲームが動くような、汎用性の高いゲーム機を作ってほしい」(橋本准教授)とする。同ゼミにはゲーム業界への就職を希望する学生が集うという。

 春学期でレーザーカッターや3Dプリンターの使い方、オープンソースハードウエアの制御ボード「Arduino」を使った電子工作などを教える。9月以降に実際のゲーム機を作る。会場に展示した2つのゲーム機は2018年のゼミ生7人が作ったという。