ソニーはドイツ・ベルリンで開催中の「IFA 2019」(2019年9月6日~11日)で、日本の報道関係者向けに事業説明会を開催した。ソニーでエレクトロニクス事業を担当する石塚茂樹氏(同社 専務)が、同事業の現状や今後の方針について説明した(図1)。その中で同氏は、ソニーの見地から第5世代移動通信システム(5G)に対する期待と課題について語った。

図1 ソニーのラウンドテーブルで説明するソニー 専務 エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション事業担当の石塚茂樹氏
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 石塚氏はソニーのエレクトロニクス事業の基軸の1つとして「リアルタイムベネフィット」を挙げた。映像で言えば、スポーツのライブ中継のように、ユーザーが欲しい時に欲しい映像を入手・鑑賞できるようにすることだ。

 その点で超低遅延の伝送が可能な5Gは、それを実現可能にするインフラであることは間違いない。ただし、「盛り上がってはいるが、キラーアプリケーションがまだない。特に高速大容量が可能になるミリ波帯の活用は多くの企業が模索中」と指摘する。

 5Gで利用される周波数には、サブ6帯(6GHz未満の周波数帯)とミリ波帯(日本では28GHzを含めることが多い)の2つの帯域がある。周波数が高いミリ波帯は大容量通信を実現できるものの、電波の減衰が大きい、回折しにくいという特性を持つことから、壁などを透過しづらく、電波が広い範囲に届きにくい。そのため4G以前の世代の携帯電話のように広範囲に提供する通信サービスではなく、利用者が多いエリアのような特定の場所に絞って展開するなど、新しい提供方法やアプリケーションが求められている。

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