ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)グループは、2019年11月から量産する電気自動車(EV)「ID.3」を公開した。「フランクフルトモーターショー2019」(IAA 2019、一般公開日:2019年9月14~22日)のプレスデー前日に開催した「フォルクスワーゲン・グループ・ナイト(Volkswagen Group Night)」で発表した(リリース)。

(撮影:日経Automotive)
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 ID.3はEV専用プラットフォーム「MEB」に加え、クラウドと連携する車載ソフトウエア基盤「vw.OS」を搭載した最初のモデルであり、同社の電動化およびデジタル化戦略の象徴といえる。

MEBを採用
(出所:VW)
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 フォルクスワーゲン・グループ・ナイトに登壇したVWグループCEO(最高経営責任者)のヘルベルト・ディース(Herbert Diess)氏は、「ID.3によってVWブランドの新時代が始まる」と強調した。

ヘルベルト・ディースCEO
(撮影:日経Automotive)
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 ID.3を機にVWのロゴ(エンブレム)を2次元的な新デザインに変えた。また、ID.3では電池や車両の生産には再生可能エネルギーを使い、カーボンニュートラルを達成したという。

カーボンニュートラルを達成
(撮影:日経Automotive)
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 MEBの採用により、5人乗りの小型車でありながら、「中型車並みの車室内空間を実現した」(同氏)とする。車両寸法は小型車「ゴルフ」に近く、全長4261×全幅1809×全高1552mmである。ただし、ホイールベースが2765mmと長く、より多くの電池を搭載できるほか、車室内も広くできる。最小回転半径は5.1m。車両質量は最小値で1719kg。

 電池容量は大型、中型、小型と3種類用意する。大型は77kWh、中型は58kWh、小型は45kWhであり、WLTPモードの航続距離はそれぞれ550km、420km、330kmである(関連記事)。100kWの急速充電を使った場合は、30分で約290km分を充電できる。

充電ポート
(撮影:日経Automotive)
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 電池の劣化に関しては、8年間または16万kmの走行距離を保証する。最も安価なベース車両の価格は、ドイツ市場で3万ユーロ(120円/ユーロ換算で360万円)未満とする。

 2019年5月に3万台限定で予約販売を開始した「ID.3 1stエディション」は、58kWhの電池を搭載する。後部車軸のモーターで駆動し、最高出力は150kW、最大トルクは310N・mである。価格は4万ユーロ(480万円)未満とする。

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