プラスチック・ゴムに関する国際展示会「K2019」(2019年10月16~23日、ドイツ・メッセデュッセルドルフ)では、多くのブースに3Dプリンターの材料と活用についての展示が見られた。会期の初日には英ビクトレックス社が、高い耐熱性や耐薬品性で知られるポリエーテルエーテルケトン(PEEK)に極めて近い3Dプリンター用材料についてブースでプレゼンテーションを実施。スーパーエンジニアリングプラスチックスが3Dプリンター造形品の選択肢として利用可能になりつつある。

 弾性のあるポリウレタンやエラストマーの3Dプリンター用材料や造形品を展示する材料メーカーも目立った。弾性・剛性の異なる複数材料を組み合わせる提案もある。サポート材など、造形補助に使う材料の出展も見られた。

 3Dプリンターメーカー大手は3社がブースを構え、多様な材料による造形品を展示した。3社の場所は互いに近く、周りを囲んでいたのは包装用プラスチックフィルム用印刷機(プリンター)の展示ブース群だった。

エンジニアリングプラスチック

◆3Dプリンター用PEEK相当材

写真:日経 xTECH
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英ビクトレックス(Victrex) 3Dプリンター専用に開発中のPEEKライクな材料、ポリアリールエーテルケトン(PAEK)のフィラメントやレーザー焼結用パウダー、造形品を出展(PAEKはPEEKを含む類似材料の総称)。高い耐熱性などを持つ造形品を得られる。会期初日にブースで開発状況の説明があり、通常のPEEKに比べて冷却時の結晶化が緩やかに進むように調整しているという。「射出成形の場合は金型内で(冷却の早い遅いの差はあるにせよ、ある場所の近くを見れば)一様に融解して冷えるが、それに比べて3Dプリンティングは造形品内で少し場所が異なれば温度変化の状況が大きく異なる。それに対応する必要がある。さらにパウダーの場合は、加温した履歴により再加温時の結晶度が低下しないようにして、硬化しなかった粉末の再利用を可能にする」などと説明した。

PAEKのフィラメントと粉末  写真:日経 xTECH
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会期初日のプレゼンの様子    写真:日経 xTECH
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