ソフトバンクは2019年7月19日、法人向けイベント「SoftBank World 2019」で「ソフトバンクの5G戦略と今後の具体的な取り組み」と題した講演を開催。テクノロジーユニットモバイル技術統括モバイルネットワーク本部の野田真本部長は、「5Gはサービスのためのネットワークになる」と語った。

 野田氏はメールや写真が中心だった「3G」、動画配信などで生活の幅を広げた「4G」とこれまでの歴史を振り返り、5Gは「社会や産業をさらに進化させるもの」とした。ただ、「5Gだけで何かができるとは考えていない。AIやIoTとの組み合わせでさまざまなことが実現できる」とする。

社会や産業は、5G×AI×IoTの組み合わせで進化すると紹介
(撮影:森元 美稀、以下同じ)
[画像のクリックで拡大表示]

 ソフトバンクは5G用の周波数として3.9GHz帯と29GHz帯を割り当てられており、干渉やカバーエリアなどの課題を考慮しながら整備していく計画。ただ、野田氏によると、都市部はすでに基地局が飽和状態で「もう置く場所がない」という。そこで5Gエリアの整備ではMassive MIMOをうまく活用し、基地局数を5分の1程度に抑えながら4Gと同等以上のエリアをカバーしていくとした。

現在の基地局配置図。特に都市部は過密状態で5G用に基地局を増やすのが困難という
[画像のクリックで拡大表示]
Massive MIMOを使うことで、スモールセル方式よりも設置する基地局が少なくて済むという
[画像のクリックで拡大表示]