AI(人工知能)プラットフォームを提供する米ペテューム(Petuum)は2019年7月18日、AIを組み込んだソフトロボを開発・実行するソフト製品「Petuum Neurobots」を発表した。AIや機械学習の機能を備えたソフトロボを業務に適用しやすくできるという。ソフトバンクグループが都内で開催中の法人向けイベント「SoftBank World 2019」で明らかにした。

 ペテュームは米カーネギーメロン大学の機械学習の教授など、研究者数人が2016年11月に設立した。AIを簡単に開発・活用できるAIプラットフォーム「Symphony」を開発し、製造分野や医療分野向けにSymphonyを使ったサービスを手掛けている。現在、ソフトバンク・ビジョン・ファンドが出資している。

 新製品Neurobotsをペテュームは、AIを組み込んだRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)である「IPA(インテリジェント・プロセス・オートメーション)」と位置付ける。創業者の1人であるエリック・シンCEO(最高経営責任者)は「Symphonyで培ったAIや機械学習の技術を組み込むことで、従来のRPAにはできなかった、言語に応じた対応やコラボレーションができる」と説明する。

米ペテュームのエリック・シンCEO(最高経営責任者)
[画像のクリックで拡大表示]

 Neurobotsは4つのソフトロボから成る。このうちテキストや音声を認識するロボは2種類だ。1時間程度で設定できるチャットボットの「Kaibot」と、騒音が激しい場所でも英語や日本語などの音声を認識できる「Chimebot」である。

 前者のKaibotは設定画面から100組程度の質問文と回答文を事前に登録すると、チャットボットとして使える。従来であれば数カ月かかるチャットボットの開発期間を1時間程度に短縮できるとする。質問に対する回答を導き出す際、キーワードで検索するのではなく、質問文の言語と意図を認識しているという。

Kaibotの処理画面。日本語でのやりとりも可能にした
(出所:米ペテューム)
[画像のクリックで拡大表示]

 4つの残り2つは画像や動画を認識するロボである。1つは「Chicbot」で、スマートフォンで撮影した人の姿から、シャツやスカート、靴、アクセサリーといった身に付けているアイテムを自動認識したうえで、お薦め商品を提案する。もう1つが「Pixbot」で、様々な画像の画質を自動判定したり、明るさや色合い、コントラストといった画質を自動調整したりできる。

 Neurobotsの国内販売体制は今後ソフトバンクグループと検討する。シンCEOはNeurobotsのロボの種類を増やす意向で「金融や医療分野向けを手掛けていく」とした。