「お薬の時間ですよ」、薬の飲み忘れを防止するロボットFUKU助

2019/07/19 06:00
高橋 厚妃=日経 xTECH/日経デジタルヘルス

 「お薬の時間ですよ」。かわいらしいロボット「FUKU助」が、決まった時間に飲む分の薬を利用者に差し出す。薬が取り出されるとアプリに通知され、利用者の家族が服薬状況を確認できる。

 元富士通勤務の薬剤師が立ち上げたベンチャー企業のメディカルスイッチ(東京・大田区)は、見守り機能付きの服薬支援ロボット「FUKU助」を2019年4月からサブスクリプションモデルで提供を開始した。FUKU助は、服薬する時間を光と音声で知らせ、飲み忘れや飲み間違いを防止するロボット。同社は、展示会「国際モダンホスピタルショウ2019」(2019年7月17日~19日)にFUKU助を展示した。

薬を差し出す「FUKU助」
(写真:日経 xTECH)

 FUKU助の使い方は簡単だ。複数の薬が1つにまとめられた薬包をFUKU助の中に収納しておき、服薬する時間をセットする。服薬時間になると、FUKU助が利用者に呼びかける。FUKU助の画面に現れる「取り出しボタン」をタッチすると、専用口から薬包が出てくる。利用者の家族は、専用のアプリを通じて薬包が取り出された履歴を確認したり、服薬時間に利用者からの反応が無い場合に通知を受け取ったりする。メディカルスイッチ社長の宮下直樹氏によれば、FUKU助の利用者の家族から、「服薬状況を確認できて安心だ」などのフィードバックを得たという。

 他社でも薬の飲み忘れなどを防止する服薬支援のロボットがあるが、「1度に収納できる薬包は1週間ほどであることが多い。だがFUKU助は1度に最大1カ月分を収納できる」(メディカルスイッチ社長の宮下氏)。他社では、プラスチックのケースに詰め替えて収納することが多いが、メディカルスイッチは薬包のまま収納するため省スペースで済むためだ。また、通信機能を内蔵しているため、利用者がネットワーク環境を新しく整備する必要はない。1カ月のレンタル料に通信代が含まれている。

メディカルスイッチ社長の宮下直樹氏
(写真:日経 xTECH)

 FUKU助には、高齢者の見守り機能もある。温度や湿度のセンサーを搭載しており、高い室温を検知すると、「高温になっています。お部屋を涼しくしてください」とメッセージを発し、熱中症への注意を促す。他にも、地域のごみ収集スケジュールを登録することで、「今日はごみの日です」とメッセージを発信する。

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