ホンダは2019年7月4日に開催した技術展示会「ホンダミーティング2019」で、2025年以降に実用化を目指す自動運転システムを公開した。AI(人工知能)技術を活用し、(1)危険に近付かない予知・予測機能、(2)自車周辺の車両や歩行者(交通参加者)との協調機能──を搭載するのが特徴だ。

 一般道までを対象にするレベル3の自動運転を実現するには、交差点における右左折や狭い路地からの歩行者や自転車の飛び出しなど、高速道路の単一車線における自動運転よりも「認知」と「判断」が難しい場面にシステムが対応する必要がある。ルールベースの現行システムでは、こうした場面に対応するのは難しい。

 そこでホンダは、認知と判断のプロセスにAI技術を適用し、危険に近付かない機能と交通参加者と協調して行動する機能の実現を目指す。本田技術研究所オートモービルセンターの統合制御開発担当で執行役員の玉川裕氏は、「2つの機能によって、熟練運転者のような予防安全運転を実現する」と話す(図1)。

図1 危険に近付かない機能の概要
(出所:ホンダ)
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 第1の危険に近付かない機能では、提携する香港センスタイム(Sense Time)と協業する。AIを活用した同社の顔認識や動体捕捉、行動予測技術を活用し、歩行者や自転車などの行動を予測し、潜む危険を予知する。

 例えば、歩行者の顔の向きや動きなどを基にその行動を予測し、危険を先読みして回避できるようにする。歩道にいる歩行者が道路側を向いていれば横断する可能性があると判断し、自動で減速して走行する。歩行者が道路と反対側を向いていれば横断する可能性が低いと判断し、減速の度合いを緩めるといった機能を想定する。

 車両前方に狭い路地がある場合は、そこから歩行者や自転車などが飛び出す可能性があると判断し、自動で減速しながら走行する。こうした機能によって予防安全性能を高める。

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