過去15回近く参加した「COMPUTEX TAIPEI」。その中でも指折りの大きな変化を感じたのが、今年の「COMPUTEX TAPEI 2019」だった。

 第1に基調講演者が米国に幼くして移民したとはいえ台湾人だった。米AMDのPresident and CEOで台南市出身のLisa Su(リサ・スー)氏である(TAITRAのプレスリリース)。同社は、サーバーやデスクトップパソコンに向けた商品刷新を2018年に成功。米Intelを押し返している。7nm世代から米GLOBALFOUNDRIESではなく、台湾TSMC(台積電)に製造を委託する予定だ。

キーノートに登壇した米AMD President and CEOのLisa Su氏
出所:Taiwan External Trade Development Council(TAITRA)
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 第2に民生機器が必ずしも主役ではなくなった注1)。圧倒的に目立ったのはサーバーやIPC(産業用パソコン)であり、民生機器で一時代を築いた台湾BenQ(明基)や台湾ECS(精英)はそれを全く出さなかった。台湾ASRock(華擎)や台湾MSI(微星)のようなゲーム用PCブランドもサーバーを出展した(図1、図2)。

注1)無料Webメディアはページビューによって運営費を得ているため、消費者向け製品ばかりをとりあげがち。その報道だけを読んだ人は、法人向け製品の変化に気付きにくい。消費者を引き付けるイベントコンパニオンは2016年にガクッと減ってから回復していない。2016年に減ったのは、IntelがスマートフォンSoCの撤退を機に宣伝費を減らしたためとみられる。
図1 ASRockブースの一部
B2C向けマザーボードの中堅企業ASRock(華擎)もサーバーを多数展示。同社は売上高世界2位のEMS/ODM企業である台湾Pegatron(和碩)傘下企業である。(撮影:大槻 智洋)
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図2 MSIブースの一部
ゲーミングノートPCで世界トップ級のシェアを持つMSI(微星)もサーバーやスイッチを展示した。同社はパソコンブランド企業としては珍しく製造も手掛けている。(撮影:大槻 智洋)
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