「2016年に米国のイベントに参加し、世界のイノベーターが直接集まって食の未来を語っていることに衝撃を受けた。そんななかで日本の価値を最大化して世界に伝えることが、自分の人生のミッションだ」――。

 こう熱く語ったのは、2019年5月30日、「テクノロジーNEXT2019」の最終日に開催された食のイノベーション「フードテック」に関するセッションに登壇した、シグマクシスの田中宏隆氏。同氏は、食と調理の関係者による交流イベント「Smart Kitchen Summit Japan」を毎年8月に主催するなど、フードテック事業の活性化のための施策を数多く仕掛けている。その背景にある思いを、冒頭のような言葉で表現した。

テクノロジーNEXTで講演するシグマクシス ディレクターの田中宏隆氏
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 世界中のフードテック関連のイベントに足を運ぶ田中氏は、現在起こっていることの1つとして、フードテック領域への投資の急増を挙げた。「投資額は2015年くらいから急増。しかもここ数年は、上場企業が乗り出すなど個々の案件が大型化している」とした。このほか、フードテックに特化したカンファレンスが次々と生まれているとも指摘。同氏によると、2019年には世界各地で50くらいのフードテックのカンファレンスが開催されているという。

 地域別では、「食領域のロボット」「栄養素の個別最適化」といった特定領域のカンファレンスが生まれるなど米国の動きが加速しているという。欧州では大物政治家が食糧問題に関するメッセージを発信するなど社会課題として捉える傾向がある。アジアでは、シンガポールが国を挙げた人材育成の一環として、食の専門家養成を支援していることなどを報告した。

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