神戸製鋼所は、生産性を3倍以上に高められる熱間プレス用の高張力鋼板(ホットスタンプ)の試作品を、「人とくるまのテクノロジー展2019」(2019年5月22~24日、パシフィコ横浜)で展示した(図1)。

図1 ホットスタンプによる試作品
引っ張り強さは1.5GPa級。成形時間を短くしながら、複雑な形状に加工できる。(撮影:日経Automotive)
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 通常のホットスタンプは、素材の温度を700~800℃に保持してプレス機で成形しながら、金型内で急冷して部品を造る。急冷することによる「焼き入れ効果」で強度が上がる。保持時間を加えた成形時間は10秒程度である。

 神戸製鋼のホットスタンプは、700℃以下の温度でプレス成形しても、従来と同じ強度を得られるのが特徴である。保持時間が短くなり、成形時間を従来の1/5~1/3に短縮できる。

 その結果、「生産性を従来の3~5倍に高められる」(同社の説明員)とする。自動車のボディー骨格のうち、高い強度が求められるセンターピラーや前部バルクヘッド(エンジン室と乗員室の隔壁)などへの採用を目指す。

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