エッチ・ケー・エス(HKS)は、エンジンの排気を使って発電する、ターボ式の回生システム「TURBO GENERATOR(ターボジェネレーター)」を「人とくるまのテクノロジー展2019」(2019年5月22~24日、パシフィコ横浜)に出展した(図1)。300Vの高電圧に対応したのが特徴だ。ストロングハイブリッド車での採用を目指す。実験値では、エンジンの熱効率で2%程度の改善が見込めるという。

図1 HKSの「TURBO GENERATOR」
(撮影:日経Automotive)
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 ターボジェネレーターは、空気を圧縮してエンジンに送る過給器(ターボ)の技術を応用した発電機だ。一般的なターボ機器と同様に、エンジンの排気部に取り付ける。ターボ内のタービンは排気の力で回転して、同軸に取り付けたコイルが回り発電する。排気損失を低減し熱効率の向上を狙うほか、従来エンジンに取り付けていたオルタネーターの代わりに発電をまかなわせて、エンジンの負荷の軽減に役立てる。

 HKSによると、1Lのエンジンを使った実験では、6kW程度発電。同社で過給器開発を担当する第2開発部課長の小林優氏は、「算出のしかたにもよるが、エンジンの熱効率で言えば2%程度の改善に相当する」と説明する。

 今回展示したターボジェネレーターは第3世代に当たる。第2世代は48V、第1世代は12V対応だった。

 第3世代の最大発電量は10kW。サイズはおよそ、長さが220mm、高さが150mm。重量は約6kg。一般的なターボ機器に比べると、発電機部分が長く、重量は2~3kg重い。今後、発電部に使用するコイルなどを改善して、小型化と軽量化を進める予定だ。価格は一般的なターボ機器に比べて「1.5倍程度には収めたい」(第2開発部4課の井出潤氏)という。

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