「SID 2019」の会場の様子
(撮影:日経 xTECH)
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 ディスプレー分野で世界最大の学会「SID」のメインイベントであるシンポジウムと展示会が、米国サンノゼで現地時間の2019年5月14日に開幕した。会場では、2つの技術が注目を集めた。1つは、液晶や有機ELの次に来る技術として期待を集めるマイクロLED。もう1つが、ディスプレーのデザインに革新をもたらす技術だ。

 マイクロLEDは、太陽光に負けない明るい表示が実現可能であり、4Kや8Kなどの高精細ディスプレーの市場を、屋内から屋外へと広げられる。一方、ディスプレーのデザインに革新をもたらす技術とは、折り畳み、巻き取り、透明、立体視などの技術である。平面だけでなく、曲面や空間にディスプレー表示が可能になることから、こちらもディスプレー市場の拡大が期待できる。このように、いずれの技術もディスプレーにパラダイムシフトを起こす可能性を秘める。

 マイクロLEDでは、京セラの展示と発表が、参加者の熱い視線を浴びた。ひときわ高輝度、高精細、高画質のディスプレーをブースに展示したからだ。SIDの展示会と言えば、最近の花形は中国メーカーや韓国メーカーのブースだが、今回の京セラによるマイクロLEDの展示は日本メーカーの存在感を見せつけた。

 京セラの開発品は、画面サイズが1.8型で、精細度は200ppiと高く、ドットピッチは127μmと小さい。このサイズと解像度で、1000cd/m2の高輝度、NTSC比117%の広色域を実現した。同社の説明員によると、輝度は3000cd/m2や5000cd/m2に高めることも可能であり、屋外でも鮮明な表示を実現できるという。特別に写真撮影の許可を得たが、輝度が非常に高く、見たままのきれいな表示を撮影することが困難なほどだった(図1、図2)。同社はこの技術の概要をシンポジウムで発表した(論文番号 11.5)。

図1 京セラのマイクロLEDの展示
(撮影:日経 xTECH)
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図2 輝度が非常に高く、見たままのきれいな表示を撮影するのが困難なほどだった
(撮影:日経 xTECH)
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