AIで「さらばカミソリ負け」、老舗フィリップスはパーソナライズドヘルスに注力

2019/05/13 05:00
内田 泰=日経 xTECH

 「我々は2030年までに年間で30億人の生活を改善することを目標にしている」

 オランダPhilips(フィリップス) Personal Health Leader Philips Market DACHのMarlies Gebetsberger氏は、スペインで開催された報道関係者向けのイベント「IFA Global Press Conference(IFA GPC)2019」(主催:ドイツMesse Berlin、2019年4月25日から28日)で、「パーソナルからパーソナライズドヘルスへ」と題して、同社のヘルスケア事業での最新の取り組みを紹介した。

Philips Personal Health Leader Philips Market DACHのMarlies Gebetsberger氏。スペイン南部のアンダルシア州ウェルバで開催されたIFA GPC 2019で講演した
(写真:日経 xTECH)
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 Gebetsberger氏は講演の冒頭で、3つの「強力なトレンド」が今後のヘルスケア産業を形作っていくと指摘した。1.消費者が自身の健康をこれまで以上に気にかけるようになっている、2.価値を前提にしたヘルスケアへの移行が従来の無駄を減らし、消費者の利用度を高め、そしてより大きな成果を生み出す、3.患者とケア提供者がデジタルで常につながる、の3つである。

Gebetsberger氏が指摘したヘルスケア業界の3つのトレンド
(図:Philips)
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 これによって実現するのが「パーソナライズドヘルス」。AI(人工知能)と他のテクノロジーを組み合わせることで、個々の消費者のニーズと動機、特徴に合ったヘルスケアを提供することである。同社にはこれまでのヘルスケアサービスを通じて蓄積した23PB(ペタバイト)に及ぶ膨大なデータがあり、それを約400人のデータサイエンティストが解析するなどして実際の製品・サービスを開発しているという。

 そして同氏は、今年9月にドイツ・ベルリンで開催される世界最大級のコンシューマー・エレクトロニクス関連の展示会「IFA」で初公開する予定のパーソナライズヘルスの新製品の概要を紹介した。

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