すべての臨床領域で利用できる超音波診断装置

フィリップス・ジャパンの「EPIQ Elite」

2019/04/11 06:00
近藤 寿成=スプール

 フィリップス・ジャパンは、「1台ですべての領域を診断したい」という臨床ニーズに対するソリューションとして、新型超音波診断装置「EPIQ Elite」の販売を開始した。腹部や心臓、乳房、表在、血管、産婦人科、筋骨系、小児、インターベンション領域など、すべての臨床領域で利用できるユニバーサル・プラットフォームが特徴とする。

 従来の超音波診断装置は、領域ごとに求められる操作や機能が異なり、特に上位機種では専用機(心臓用や腹部用、産婦人科用など)としてラインアップが分かれる傾向があった。

高分解能画像処理技術「XRES Pro」のイメージ(出所:フィリップス・ジャパン)
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 同社が2013年のEPIQ超音波診断装置に搭載した新しいビームフォーミング技術「nSIGHTテクノロジー」を採用する。nSIGHTテクノロジーは、ビームを絞らない状態で送信を行い、対象領域全体から受信を行う。さらに、複数の送信信号からの受信を同時に保存・並列処理し、フォーカス以外で発生する位相のズレを補正して整合することで、極めて細いペンシル型ビームの再構築を実現した。

 EPIQ Eliteでは、1秒間にDVDで10枚分の信号を処理する能力によって、このnSIGHTテクノロジーをさらに進化させ、近位部の画質を向上しつつ、深部まで均一な画像を高フレームレートで描出できる。また、3Dエコーでは画質を維持しながらボリュームレートを高められる。

 高分解能画像処理技術「XRES Pro」を搭載し、組織をより精密かつ明瞭に表示する。XRES Proは、複数のパラメトリックフィルターを使用して画像要素を細分化する。これらのデータを解析し、高度なアルゴリズムによって境界の鮮明化と組織の明瞭化を高めて解剖学的構造の描出能を高める。これにより、血管エコーではプラークの形態などが把握しやすくなり、超音波診断の確信性を高める。

 EPIQ Eliteは、米国放射線学会(ACR)が推奨する診断用ディスプレイの輝度に関する基準(350cd/m2を満たす)に準拠する、24インチHD Maxディスプレイを採用した。有機ELディスプレイ(250cd/m2)と比較して輝度を40%向上し、高いコントラストダイナミックレンジと微細なグレースケール表示ができる。さらに、10ビットのカラー深度を持つ広色域で、10億色以上の色調表現を実現した。液晶パネルの駆動方式にはIPSアーキテクチャを採用し、広い視野角で検査室のさまざまな角度から画像を確認できる。

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