世界最大の自動車市場である中国が曲がり角を迎えている。2018年の新車販売台数が28年ぶりに前年割れし、2019年に入っても低迷が続く。停滞感が漂う中でも活気があるのが電気自動車(EV)だ。新興の電気自動車(EV)メーカーが次々に登場し、政府も電動車両を普及させる政策を強力に推進する。

図1 日産 専務執行役員の内田誠氏
東風汽車の総裁も務める。(撮影:日経Automoitve)
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 その中国市場で、日系メーカー首位を守っているのが日産自動車である。2018年は156万台を販売し、2019年は160万台まで増やす目標を掲げる。日産専務執行役員で中国事業を統括する内田誠氏に、電動車両の拡販を中心に戦略を聞いた(図1)。同氏は、中国専用の低価格ブランドで3台のEVを用意するなど、“マルチブランド”で電動車両を幅広く展開する方針を示した。

中国市場の勢いが失われつつある。

 確かに、2018年は28年ぶりにマイナス成長となったため、市場の動向を注視していく必要がある。2019年は、景気の減速などで上半期は停滞基調が続くだろう。実際、同年1~3月の実績は、市場全体では前年同期比で11%のマイナスだった。その中で、日産は同3%の販売増を記録できたのはよかった。

 2019年の下半期には、政府による(旧型の排ガス規制対応車や農村での小型車への買い替えに補助金を支給する)消費刺激策などが寄与して回復すると見ている。

 中長期的に見れば、中国はまだまだ大きなポテンシャルがある。市場が拡大していく中で、競争力を高めて勝ち組になっていかなければならない。中国はプレーヤーの数が急速に増えており、競争が激化するのは間違いない。

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