中国の電気自動車(EV)ベンチャーである上海蔚来汽車(NIO)は、2021年を目標にセダンタイプのEVを市場投入する。「ET」シリーズと名付けて展開し、航続距離は500km以上を確保するという。新型EVには、SiC(炭化ケイ素)パワー半導体を使ったインバーターを採用する方針だ。

 「上海モーターショー2019(Auto Shanghai 2019)」(開催期間:2019年4月16~25日)で、量産セダンの外観を想定したコンセプト車「ET Preview」を発表した。米テスラ(Tesla)のEV「モデル3」を強く意識した外観デザインに仕上げた(図1~3)。

図1 NIOのセダンEV「ET Preview」
上海モーターショー2019で公開した。(撮影:日経Automotive)
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図2 横から
(撮影:日経Automotive)
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図3 後ろから
(撮影:日経Automotive)
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 ET Previewは、モーターを前輪側に2個、後輪側に1個配置する模様。モーターにインバーター(モーター駆動回路含む)やギアボックス〔減速機と差動歯車装置(デフ)〕を一体化した電動アクスルとして搭載する。

 ET Previewを含め、NIOのEVの特徴の1つは前輪側と後輪側でモーターの種類を使い分ける点だ。具体的には、前輪側に永久磁石型同期モーター(PSM)を、後輪側に誘導モーター(IM)を配置する。NIOの担当者によると、「中低速域では主にPMの駆動力を使い、加速時や高速域ではIMを多く活用にする」という。IMはPSMに比べて体積は大きいが、高回転時の効率が高い。

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