中国・北京汽車(BAIC)傘下の電気自動車(EV)ブランドである北汽新能源汽車(BJEV)は、小型の新型EV「EX3」を発売した(図1)。A0セグメント車でありながら、500kmを超える航続距離を確保したのが特徴である。電動車両への補助金を差し引いた価格は、12万3900元(1元=17円換算で約211万円)から。

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図1 上海モーターショー2019で発表したEV「EX3」
(撮影:日経Automotive)

 EX3は、「A0セグメントのEVとしては世界最長の航続距離を実現した」(北汽新能源汽車)という。NEDCモードでは501kmで、等速運転モードでは630km走行できるとした。

 500km以上の航続距離を確保するため、北汽新能源汽車はボディー骨格に高張力鋼板を多用して軽量化した。EVは質量が航続距離に直結する。EX3は、引っ張り強さが1.5GPa級のホットスタンプ(高張力鋼板の熱間プレス)材をフロントピラーやセンターピラーなどに使った(図2)。

図2 フロントピラーやセンターピラーにホットスタンプ材
(出所:北汽新能源汽車)
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 ボディー骨格における1.5GPa級のホットスタンプ材の使用比率は8.9%(質量比)という。ホットスタンプ材を含む高張力鋼板の使用比率は55%である。EX3の車両質量は1600kg。車両寸法は全長4200×全幅1780×全高1638mmで、ホイールベースは2585mmである。

 搭載するリチウムイオン電池は中国・寧徳時代新能源科技(CATL)製で、容量は61.8kWh(図3)。電池セルの質量エネルギー密度は212Wh/kgで、電池パックでは同161Wh/kgである。

図3 床下に電池を配置
(出所:北汽新能源汽車)
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 電池パックは水冷式の冷却システムを搭載し、「電池の温度が45度を超えないように管理している」(北汽新能源汽車の担当者)という。リチウムイオン電池は45度を超えると「劣化スピードが格段に高まる」(同担当者)ためだ。

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