ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)は2019年4月14日、大型SUV(多目的スポーツ車)タイプの電気自動車(EV)「ID. ROOMZZ」を2021年に中国で発売すると発表した。

 4月16日に開幕する「上海モーターショー2019(Auto Shanghai 2019)」を前に開いた記者発表会で、試作車を公開した(図1、2)。ID. ROOMZZは、VWが2020年から導入するID.シリーズの第6弾となるEVである。

図1 「ID. ROOMZZ」を発表したVW CEOのHerbert Diess氏(出所:VW)
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図2 ID. ROOMZZの内装(出所:VW)
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 ID. ROOMZZを含むID.シリーズは、VWのEV専用プラットフォーム「Modular Electric Toolkit(MEB)」を使う。同社はMEBベースのEVを2028年までに2200万台規模まで増やす計画で、VWのCEOを務めるヘルベルト・ディース(Herbert Diess)氏は「中国だけでなく世界市場でも電動車でトップに立ちたい」と意気込む。

中国メーカーを顧客にできるか

 目標達成には世界最大のEV市場である中国での成功が欠かせない。2019年3月にMEBを外販すると発表したように、2200万台という規模は「アウディ(Audi)」や「シュコダ(Skoda)」などを含むVWグループのブランドだけなく、他社への供給を前提としたものになる。

 MEBの外部供給という観点で、今回の上海モーターショーは重要な役割を担う。“新規顧客”の規模感やニーズを探る機会になるからだ。中国は2019年に新エネルギー車(NEV)規制の導入が始まり、EVシフトの機運が高い。EVパワートレーンの自社開発が遅れている中国メーカーの中には、外部からの調達に切り替えたい企業も少なくないとみられる。

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