英国のEU離脱をめぐる混乱などから、「低迷」のイメージが強い欧州。しかし、その巨大な市場規模と生産ラインの自動化に対する着実なニーズの高さから、「Hannover Messe 2019」(2019年4月1〜5日、会場はドイツ・ハノーバー国際見本市会場)では産業用ロボットを展示する日本企業が目立った(図1)。

図1:Hannover Messe 2019では、産業用ロボットを展示する日本企業のブースが目立った。(撮影:日経ものづくり)
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 ヤマハ発動機はその1つだ。2018年に続き2度目となる今回の出展ではブースの面積を2倍に拡大。複数の製品を組み合わせたソリューションを展示するなどして、決して知名度が高いとは言えない「ヤマハ発動機のロボット」をアピールした。

 例えば「YK400XR」は2013年に発売した水平多関節型ロボット。0.45秒という標準サイクルタイムが“売り”だ。この既存機種をHannover Messe 2019のブースでは、デュアルレーンに設置した直交ロボットと組み合わせ、自動車部品をシーリングする工程のデモを披露した(図2)。

図2:水平多関節型ロボット「YK400XR」を直交ロボットと組み合わせ、自動車部品をシーリングする工程のデモ。(撮影:日経ものづくり)
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 直交ロボットは2000年に発売した電動アクチュエーターの「XY-Xシリーズ」を組み合わせたもの。2つのレーン上にあるワークに対して、1つはシーリング材を塗布し、もう1つはYK400XRがワークを入れ替える。2つの作業を並行して進め、シーリング材を塗布するディスペンサーの稼働率を向上。生産性を上げるというデモだ。

 同じ2013年に発売したリニアコンベヤー「LCM100」を使って、スピーカーを組み立てるデモも披露した(図3)。LCM100は、ワークを載せるスライダーをコントローラーでサーボ制御する。一定速度で同一方向にワークを移動させるローラーコンベヤーやベルトコンベヤーと異なり、搬送するワークの速度や停止位置などの動きを制御できる。ワークを高速で搬送できるだけでなく、ワークを載せるスライダー上で組み立て作業ができる特徴もPRした。

図3:リニアコンベヤー「LCM100」を使って、スピーカーを組み立てるデモ。(撮影:日経ものづくり)
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