米Microsoft(マイクロソフト)は、豊田自動織機の欧州法人Toyota Material Handling Europe(TMHE)と共同で、深層強化学習技術を活用したフォークリフトの自律制御を「Hannover Messe 2019」(2019年4月1~5日、ドイツ・ハノーバー)で実演した。深層強化学習技術とシミュレーションツールを組み合わせて、バーチャル空間上で自動走行やワーク積み下ろしなどの制御プログラムを生成するというものだ。

小型フォークリフトを自律制御するデモの様子
[画像のクリックで拡大表示]

 このデモンストレーションでは、倉庫を模した空間を複数の小型フォークリフトが自律的に走行。各車両が他の車両や障害物との衝突を避けながら、ワークを運搬していた。そのための制御プログラムを深層強化学習技術によって生成している点が特徴である。ちなみに、この小型フォークリフトは実際の製品ではなく、TMHEがデモのために開発したものだという。

 深層強化学習技術は、Microsoftが2018年6月に買収した米Bonsai(ボンサイ)のものを使った。同社は、産業向けの深層強化学習に特化した、2014年創業のベンチャー企業。社名のBonsaiは文字通り盆栽から取ったようで、社名のロゴにも盆栽のイラストが使われている。買収前からMicrosoftは同社のベンチャーキャピタルM12(旧Microsoft Ventures)を通じてBonsaiに出資していたが、Bonsaiの深層強化学習技術がMicrosoftの人工知能(AI)ポートフォリオに不可欠と判断し、買収に踏み切ったという。Bonsaiには、他にもドイツSiemens(シーメンス)やスイスABB、韓国Samsung Electronics(サムスン電子)などが出資していた。

この先は有料会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら