「Hannover Messe 2019」(2019年4月1~5日、ドイツ・ハノーバー)で異変があった。これまで「Industrie 4.0(インダストリー4.0)」を積極的に掲げていた大手ロボットメーカーのドイツKUKA(クーカ)が出展しなかったのである。

 正確にいえば、コネクターメーカーのドイツHarting(ハーティング)のブース内に共同出展という形で、KUKA製ロボットアームを使ったフレキシブル生産システムや電気自動車用充電システムのデモンストレーションを披露していた。その他にも、さまざまな企業の展示で同社製ロボットの姿が見られた。しかし、前年までのような巨大な自社ブースを今回は構えなかった。

KUKAとHartingによるフレキシブル生産システムの共同展示。
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KUKAとHartingによる電気自動車用充電システムの共同展示。KUKAのロボットアームとHartingのコネクター類を組み合わせている。
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 実は、2018年12月の時点でKUKAはHannover Messeからの“撤退”を発表していた。代わりに、2019年夏に同社の本社があるアウクスブルクにおいてプライベートイベントを開催する。その狙いは、(コンセプト展示ではなく)具体的な応用例に焦点を合わせて顧客と深く議論することだという。

 確かに最近のHannover Messeは、インダストリー4.0に関連したコンセプト展示よりも、現場への実装を意識した展示の方が目立つ。2019年は、その傾向がさらに強まっていた。それならば、幅広い客層が来場するHannover Messeに見切りを付け、自社製品の購入可能性が高い客層だけを集めたプライベートイベントにかじを切るというのは筋が通っている。

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