産業技術の展示会「Hannover Messe 2019」(2019年4月1~5日、ドイツ・ハノーバー)に初めて設けられた5G(第5世代移動通信システム)の展示スペース「5G Arena」では、製造業各社が5Gのユースケースを披露していた。高速で低遅延の5Gを活用することで、より高度な品質や安全を実現できるという。

 例えば、ドイツCarl Zeiss(カールツァイス)は、自動車のボディーの画像検査に5Gを活用するデモンストレーションを実施していた。ロボットアームの先端に取り付けた同社製3次元(3D)カメラで、溶接後という想定のボディーを撮影し、その画像データを5Gで検査システムに送信するというもの。5G通信には、米Qualcomm(クアルコム)のチップを搭載した端末が使われていた。

自動車のボディーの画像検査を模擬したデモ
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画像検査の様子
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 今のところ、画像検査の現場で5Gが必要なほどのデータを通信しているわけではない。だが、これから深層学習技術など大量の画像データを用いる手法が画像検査に採用されていけば、帯域幅や遅延への要求も高まるとCarl Zeissは見ている。逆にいえば、5Gの活用は画像検査技術の革新を促す可能性を秘めている。

5G通信に使われていた端末
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