ルネサス エレクトロニクスは、28nmフラッシュプロセスで作る車載制御マイコン「RH850/U2A」を開発し、ドイツ・ニュルンベルクで開催中の「embedded world 2019」(2月26日~28日)の同社ブースでデモンストレーションを実施した(ニュースリリース)。2020年第1四半期から新製品のサンプル出荷を順次開始する予定である。

ルネサスのブース。日経 xTECHが撮影
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 同社は新製品の技術的なポイントを、1週間前に米サンフランシスコで開催された国際学会「ISSCC 2019(International Solid-State Circuits Conference 2019)」で発表している(関連記事)。ポイントは3つあった。(1)ハードウエア(マイコン)の仮想化とリアルタイム処理を両立させるための仮想化支援機構(専用回路)。(2)ASIL-D対応に向けたBIST(Built In Self Test:内蔵自己テスト)技術の「Standby Resume BIST:SR-BIST」。(3)5Vトランジスタを使った1Gビット/秒Ethernet対応技術、である。

新製品の主な特徴。ルネサスのスライド
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 中でも重要な技術が(1)の仮想化支援機構で、これによって複数のマイコンで分担していた処理が新製品1つで実行できるようになる。例えばボディー制御とシャシー制御が新製品だけで担えるという。複数の用途を1つのマイコンでカバーできることから、同社は新製品を「クロスドメインマイコン」という、新たな世代の車載マイコンと位置付けた。実際、同社は新製品のRH850/U2Aを、既存のシャシー制御用マイコン「RH850/Pxシリーズ」と、ボディー制御用マイコン「RH850/Fxシリーズ」の双方の機能を統合した後継製品としている。

リアルタイム性と仮想化の両立によるメリットの例。ルネサスのスライド
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