ルネサス エレクトロニクスは、Linux産業機器に向けた「RZ/G Linuxプラットフォーム」に含まれるマイクロプロセッサー(MPU)の第2世代品として、64ビットArmコアを集積した「RZ/G2グループ」を発売した(ニュースリリース)。第1世代品のMPUの「RZ/G1グループ」は32ビットArmコアを集積していた。

 RZ/G Linuxプラットフォームは、2016年10月に発表された(関連記事)。LinuxをOSに使う産業機器に向けた開発基盤(プラットフォーム)で、ハードウエア(MPU)だけでなく、ソフトウエアと開発ツールも一括して提供される。これまでリアルタイムOSの産業機器しか扱ってこなかったエンジニアでも、Linuxの産業機器を容易に開発できるようにすることを狙った。例えば、ネットワークで接続された産業機器にスマートフォンのような直観的な動作のGUI(Graphical User Interface)を搭載するケースを想定している。

新製品とその応用イメージ。ルネサスのイメージ
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 16年10月に発表された第1弾のMPUであるRZ/G1グループは、32ビットのArm Cortex-A7/A15をCPUとして集積していた。今回のRZ/G2グループは64ビットのArm Cortex-A53/A57を集積する。これでCPUの処理性能が2.7倍に向上したという。また、新製品では、ソフトエラーの対策として、メモリーの誤り検出・訂正(ECC:Error Checking and Correction)機能を搭載した。この機能をチップ内蔵のキャッシュメモリー(SRAM)と外付けのワーキングメモリー(DDR3L型やLPDDR4型DRAM)の両方に適用している。このおかげで、メモリー内のデータ破損による誤動作等のリスクが最小化され、産業機器の信頼性がより向上するという。

 RZ/G2グループは、CPUコアや外付けするDRAM、ビデオコーデック、GPUコアなどが異なる4製品がある。ハイエンドの「RZ/G2H」は、1.5GHz動作のCortex-A57を4個と1.2GHz動作のCortex-A53を4個集積した8コアのCPUで、処理性能は35.6kDMISP。一方、ローエンドの「RZ/G2E」は1.2GHz動作のCortex-A53を2個集積した2コアのCPUで、5.5kDMIPSの処理性能となっている。なお上述したECCは、4製品すべてに備わっている。

4製品からなる。ルネサスの表
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ハイエンド製品である「RZ/G2H」の機能ブロック図。ルネサスの図
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