米クアルコム(Qualcomm)は、モバイル通信分野のイベント「MWC19」(2019年2月25~28日、スペイン・バルセロナ)開催初日となる同年2月25日に記者会見を開催、同社として第2世代となる5G(第5世代移動通信システム)チップセットなど、直近のものを含めて14件を一気に発表した。登壇したのは同社社長のCristiano R. Amon氏である(図1)。

図1 会見中のQualcomm社長のAmon氏
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 数ある発表に先立って、Amon氏が最初に強調したのは「(事業者とメーカーによるQualcomm製品の採用状況を見ると)5Gの普及が4Gよりも速い」(同氏)という点だ。4Gの立ち上げ時と比べて、同社の5G製品の採用を表明しているサービス事業者や端末メーカーが圧倒的に多いことによる(図2、図3)。5Gでは、2019年1月時点で事業者と端末メーカーがいずれも20社を超える。4Gでは、それぞれ3社と4社だった。

図2 サービス開始初年度に5G採用予定のサービス事業者と端末メーカーは4Gよりずっと多い
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 同氏がこう強調する背景には「5Gの普及が本格化するのは6Gが始まってから」との見方がモバイル通信業界にあることと無縁ではなさそうだ。モバイル通信の世代交代が進んできた過程を世界的に概観すると、1Gと3Gという奇数世代の普及は、2Gと4Gという偶数世代の浸透ペースに比べて遅く、世代交代までの期間も比較的短いという見方だ。同氏の「5Gの普及が4Gよりも速い」というメッセージは、この奇数世代のジンクスが5Gから崩れるという主張にも聞こえる。

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