2019年5月30日、デジタル変革をテーマにした大型イベント「関西デジタルイノベーション 2019」(主催:日経BP)が大阪・梅田で開催された。31日まで実施される。30日午前10時からのKEYNOTE(基調講演)では、パナソニック ビジネスイノベーション本部 エッジコンピューティングPFプロジェクト CEOの宮崎秋弘氏が「パナソニックが目指すくらしアップデート業 〜Vieureka PFが実現する世界〜」と題して講演した。Vieureka PF(ビューレカ・プラットフォーム)とは、同社が開発した監視カメラとエッジコンピューティングによる画像認識AIを組み合わせたIoTプラットフォームの総称である。

パナソニック ビジネスイノベーション本部 エッジコンピューティングPFプロジェクト CEOの宮崎秋弘氏(撮影:北森 幸)
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 「モノ売りからコト売りへ」。宮崎氏は講演の冒頭、創業100周年を迎えたパナソニックの企業変革に言及した後、デモ映像を交えてVieureka PFの概要を紹介した。「カメラを使って世界の今をデータ化する新たな社会インフラを創造する」とVieureka PFの狙いを語った。

 Vieureka PFはユースケースに応じて多目的に活用できる。具体的には、ユーザーや場所、カメラごとに異なるアプリケーションをカメラにインストールできる。クラウドには解析結果だけを送る。「コストと性能の両立を考えると、すべての映像をクラウドに送るのは意味がない」(宮崎氏)。開発環境(SDK)は公開されており、パートナーやユーザーがオープンに利用できる。AWS(Amazon Web Services)のAWS IoT Greengrassとも連携する。

 Vieureka PFはすでに実利用が始まっている。パナソニックが小売店向けの来客分析サービスを提供しているほか、パートナーが小売店向けの防犯サービスや介護施設向けの見守りサービスなどを開発しているという。

 「Vieureka PFを使うと、IoT活用の基盤を作る時間を最大80%削減できる」と宮崎氏は強調する。「サイバーフィジカルの世界で固有の価値を生む時間を作り出せる」と続ける。

 最後に宮崎氏は、ドラッグスストアへの導入事例やパートナー制度を紹介して講演を締めくくった。