IT担当大臣の平井卓也氏は2019年2月20日、都内で開催された「東京デジタルイノベーション 2019」(主催:日経BP社)のキーノートに登壇。「ITがもたらす日本、日本企業のデジタルイノベーション」と題して、政府のデジタル化に対する取り組みなどを語った。

IT担当大臣の平井卓也氏
(撮影:新関 雅士)
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 「正確にはIT(情報通信技術)のほかに、科学技術政策、宇宙政策、知的財産戦略、クールジャパン戦略、健康医療を所管するが、ITが頭に着く大臣は初めてだ」と平井大臣は口火を切り、「ただこれから先の時代は、今までのITの延長上にはない。デジタルという言葉が重要になっていく。宇宙や健康医療もデジタルという言葉でつながる。既に海外では、デジタル担当大臣を置いている国もある」と続けた。

 次に、新しい時代のIT、デジタル化を推進していくため、平井大臣は国を含めたシステムの「レガシーマイグレーション、刷新」の重要性を指摘。政府調達についても改革を進めていることも明らかにした。

 平井大臣は以前から、IT関連政策に取り組んできた政治家として知られ、議員時代には、サイバーセキュリティ基本法制定にも中心的に関わった経験を持つ。講演では、デジタル化の促進のため、行政手続きを原則オンライン化するデジタル手続法案の早期成立の意義を強調した。

 また平井大臣は、社会全体のデジタル化を促進するための政府の取り組みとして、シェアリングエコノミーの推進、自動運転の社会実装、農業や港湾物流、健康医療分野のデータプラットフォームの構築などについて言及した。デジタル化の推進には認証、本人確認基盤が重要になる。平井大臣は、マイナンバーに加え、マイナンバーカードの普及の意義を強調した。

 最後に平井大臣は「IT担当大臣としてデジタル化を進める立場にあるが、押しつけるつもりはない。デジタル化が自分たちの生活に恩恵があると実感できるようにしていくのが重要だと考えているので、ご協力いただきたい」と講演を締めくくった。