システムの自動化だけでなく物流の見える化も重要

 超多品種少量生産において高効率に生産するには、部品加工システムの自動化だけでなく、物流が非常に重要になる。工場の制御周期の高速化という考え方が必要で、そのために月次週次日時という生産管理の考え方を時間単位分単位に変えるように取り組んできたという。

工場内物流もRFIDで徹底管理
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 DS2では工場内の物流にもIoTを活用している。物流の加工物の情報をデータベース化し、RFIDを使ってその部品がどこにどのような状態であるかを管理できる。すべての加工物に識別用IDタグを装着し、荷受け、出荷、素材ストアへの受け入れ、洗い出しといったところまで正確に所在情報が管理されている。DS2ではERP、製造実行システムの下に工場コントローラーがあり、コントローラーは加工システムだけでなく物流システムにも接続しており、その情報収集を行っている。

 DS1と同様の工場の見える化システムを稼働しており、加工中の機械の状態がそれぞれ分かるようになっている。単なる見える化だけでなく、分析にもつなげた。「止まっている機械の優先順位、部品がどれだけ優先度が高いのかを2軸で表した」(一木氏)。どこから対策すればいいのかまで見える化する取り組みだ。

 工具の管理についても、すべての工具をデータベース上で一元管理して見える化している。工具の寿命が残っているもの、尽きる状態にあるものというのが色分けされ、寿命状況が稼働モニターでも確認できる。機械の中身の詳細の工具の情報、工具の寿命の予測、あと何分で尽きるかというのも見える化している。