2019年2月19日から都内で開催されている「東京デジタルイノベーション 2019」(主催:日経BP社)。初日のキーノートスピーチの1人としてパナソニック エコソリューションズ社 ライティング事業部 ライティング機器BU 新潟工場 工場長(新潟製造綜合部 綜合部長)の森川誠氏が登壇し、「IoT・AIならびに協働ロボット活用によるスマートファクトリー化への推進」と題する講演を行った。

パナソニック エコソリューションズ社新潟工場工場長の森川 誠氏
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 森川氏が工場長を務めるパナソニック エコソリューションズ社ライティング事業部の新潟工場は、エコソリューションズ社におけるスマートファクトリー化のモデル工場として、ロボットやIoT(Internet of Things)、人工知能(AI)を活用した生産改革を進めている。2016年から取り組みを本格化し、2017年度には生産効率を前年比で2割も向上させる成果を挙げた注目の最新鋭工場だ。会場は満席で立ち見が出る盛況で、関心の高さがうかがえた。

ライティング事業の国内9拠点の中核が新潟工場

 森川氏は講演の冒頭、パナソニックのライティング(照明)事業を紹介。照明事業は4つのカンパニーのうちの1つであるエコソリューションズ社が担当しており、国内9拠点のうち新潟工場が中核として生産を進めていると説明した。

 「1973年から蛍光灯器具を作り始めたが、その後LED化が進み、2012年から一気にLED化が進んだ。ここで大きな転機を迎えることになった。今年度末(2019年3月)には蛍光灯器具の生産を終了する。照明事業は今、大きく変わってきているタイミング」(森川氏)

 パナソニックがスマートファクトリー構想を進める背景として、森川氏は「人材の確保が難しいこと」と「ニーズの多様化」の2つを挙げた。

 特にニーズの多様化については「個人個人がそれぞれ違うものを欲しがるようになっており、何がヒットするか分からない中でものづくりを変えていかなければならない」と森川氏は話す。

 蛍光灯の時代はロングテール品が多く、プル型生産(受注生産)を行ってきたが、LED時代になるとそれではスピードに乗り切れなくなってしまう。しかしまたLEDが飽和しつつある状況で、需要連動型計画生産に移行しなければならない状況になっている。こうした状況の変化に対応するためにスマートファクトリー化を進めているというわけだ。