面白い液晶技術を「CES 2019」(2019年1月8日~11日、米ラスベガス)の会場で見つけた。中国ハイセンス(海信)が展示した新パネル技術、液晶2枚重ね方式の「ULED XD」だ(図1~図3)。4K液晶パネルとバックライトの間にフルHD液晶パネルを挟む。かつてシャープが、液晶の弱点だったコントラストを強化するためにコントラスト1000対1の液晶パネルを2枚重ねてコントラスト100万対1を実現し、「メガコントラスト」をうたったことがあるが、その現代版のようだ。

 4K液晶パネルとバックライトの間に挟んだフルHD液晶パネルが画素単位で白黒画像を表示する。考え方としては、LEDバックライトによるローカルディミングと同じ発想だ。ローカルディミングとは、バックライトを複数の領域(ブロック)に分割し、領域ごとに輝度を制御する技術である。バックライトでは分割ブロック数を増やすことに限界があるが、ハイセンスが開発した液晶2枚重ねの4K液晶テレビでは、白黒画像を表示するパネルの200万画素を一つひとつの単位で明るさを制御できる。暗い場面では発光を抑え、明るい場面ではバックライト光をそのまま生かすことで、ダイナミックレンジを拡大するのが狙いだ。

図1 「ULED XD」搭載の4K液晶テレビ
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図2 一般的な4K液晶テレビ
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図3 ハイセンスの展示ブースに掲げられた「ULED XD」技術の説明
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