昨年(2018年)のCES報告で筆者は韓国LGディスプレーの巻き取り型有機ELディスプレーの試作機をリポートしたが(関連記事)、早くもその製品版「OLED TV R」が今回の「CES 2019」(2019年1月8日~11日、米ラスベガス)に登場した。韓国LG電子のプレスカンファレンスで披露されると、会場の記者から大きな拍手が起こった。カンファレンス終了後も撮影の波が絶えなかった(図1~図3)。

図1 巻き取りテレビは韓国LG電子のプレスカンファレンスで登場
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図2 巻き取りテレビの登場は大きな話題を呼んだ
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図3 韓国LG電子の展示ブースでは、巻き取り型(ローラブル)テレビ5台による、巻き取り・巻き上げを披露
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 「LG電子は、発売できないものはCESに出展しません」(同社の展示ブースの担当者)という。19年中に発売されることは確実だ。既に流通業者との折衝が始まっているという。

 商品化は意外に早かったと、筆者はみている。というのも、18年のCESの中央ホール・ミーティングルームでLGディスプレーの幹部にインタビューした時は、「有機ELの一般製品に比べると結構時間がかかると思っています。これから2~3年は必要でしょう」とコメントしていたからだ。

 LGディスプレーは巻き取り型有機ELディスプレーの開発を14年11月に開始した。18型の巻き取り型を2016年のCESで披露した。私もそれを見て、大変驚いた記憶がある。17年には韓国の国家プロジェクトとして、より大きな画面での巻き取りを成功させた。そして18年のCESで、65型4K巻き取りの試作機を、取引先と一部の報道関係者に向けて披露した。LG電子以外の全ての取引先にも見せていたが、結果は、グルーブ会社のLG電子が商品化第一号のテレビメーカーとなった。課題は信頼性と材質だった。

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