ヘルメットの後頭部に1個のカメラを内蔵し、バイザー内側のHUD(ヘッドアップディスプレー)にその映像を映し出すことで、360°の視野を確保できるとするヘルメット「CrossHelmet X1」を日本のベンチャー企業Borderlessが開発した。2019年1月8~11日に開催される「CES 2019」(米国ラスベガス)に出展するもので、展示会に先駆けて開催された報道向けイベントで公開した。

展示されていた「Cross Helmet X1」
HMDの映像は約1m前方に見えるという。DOT、ECE、JISの安全規格を満たすとする。重さは1780g。電池寿命は6~8時間
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 これまでクラウドファンディング「Indiegogo」でプロジェクトを進めており(該当製品ページ)、量産販売に向けてCESに出展したという。現在は量産体制を整えている段階で、2019年中旬の出荷を予定する。価格は約1800米ドル。2輪車市場の大きい欧米での販売を主に想定しており、ネット通販などで販売する予定だ。

 通常、バイクの後方確認はサイドミラーのみで行っており、背後の100°分は死角となるとされる。そこで後方確認する際はサイドミラーを見た後、必ず振り向いて目視するが、その間10mほどは前方を見ていない状態になってしまい、危険が伴う。今回の製品はこうした課題を解決できるとする。カメラは専用に開発することで、170°の視野角や最適な色合いなどを実現したという。

 カメラとHUDを内蔵すると同時に、制御基板や2次電池に加えBLE(Bluetooth Low Energy)無線通信機能やGPS、スピーカーを搭載した。HUDには後方画像のほか、矢印によるナビゲーション、天気などの情報を表示することを想定している。スピーカーにより、電話での通話や音楽なども楽しめるとする。

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