「Congratulations!」毎日使い続けると、化粧水のビンが自分をほめてくれる――「CES 2019」に先駆けて2019年1月6日に開催されたメディア向け発表会で、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は容器フタにBluetooth通信機能やLEDなどを内蔵し、スマートフォンやスピーカーと連動する化粧水容器を発表した。日本発のブランド「SK-II」の化粧品での利用を想定したもので、実用化は未定とする。

光って存在をアピールし、スピーカーを介してしゃべるSK-II化粧水の容器
定番化粧水の見慣れたすりガラスのボトルも、LEDが点灯すると意外な美しさに
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 市販品と同サイズのフタの“空きスペース”を利用し、Bluetooth通信機能とLED、電池、開閉検知センサー(スイッチ)を内蔵した。スマートフォンアプリと連携させる。設定した朝晩の利用時刻になるとLEDが点灯してビン全体が光って利用を促し、フタを開閉すると“疲れたときもちゃんとSK-IIを使えば大丈夫だよ”といったメッセージがスピーカー経由で流れ、 “癒しの青”や“応援の赤”といったように内容に合わせた色のLEDが点灯する。

フタの空きスペースを活用
「実はフタに空きスペースがある」と開発チームが気づき、通信機能や電池を内蔵した。LEDやスイッチはビンと接する面に配置。今回は2次電池を内蔵したが、使い切りのボタン電池なども検討しているという。ちなみに、元になっている通常品の化粧水は160mLで1万7000円(税別、公式オンラインショップ)という高額製品。電子部品実装によるコスト増は許されるのだろうか
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 今回の開発は、SK-IIブランドが注力する若年層の顧客獲得を想定して行った。化粧水は毎朝晩に利用するのが一般的だが、若年層の場合は疲れているなどの理由で、使わずに済ませてしまうことが多い。一方、メーカー側としては、効果を発揮するために化粧水などは1日2回、毎日使い続けることを推奨している。従来は売り場で強調するにとどまっていたが、今後は販売だけでなく利用時のサービスが重要になるとして、今回の容器を開発したとする。

 同社ではマスカスタマイゼーションから高度なパーソナライズへの移行が必要としており、今後は製品そのものに加えてデジタル技術、顧客への深い理解が欠かせないとしている。SK-IIの化粧水容器も、こうした流れから開発されたものだ。

発表会の様子
同社が重視するトレンドを「都市化」「高齢化」「資源の枯渇」「デジタル技術」とした
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