ロームは、SiCパワーデバイスやSiCウエハーの生産能力の増強に向けた設備投資を前倒しする。「electronica 2018」のプレスカンファレンス内で明らかにした。車載や産業用で見込まれる需要増にこたえる。

プレスカンファレンスに登壇した、ドイツROHM Europe Presidentのクリスチャン・アンドレ氏(撮影:日経 xTECH)
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 ドライバーICも含めて、2020年度(2021年3月期)までに累積で約580億円の設備投資を行う。このうち大半がSiC関連である。2018年4月時点では、SiC関連の生産能力の拡大に向けて、2024年度(2025年度3月期)までに累計で約600億円の設備投資を行うとしていた(関連記事)。すなわち、約4年前倒しした形である。

 ロームは増産に向けて、SiCパワーデバイスの前工程工場として、ローム・アポロ(本社:福岡県)の筑後工場に6インチのSiC新棟を建設する。2018年4月時点では、延べ床面積は1万1000m2としていたが、現時点では2万m2にする予定だ。「もともと、段階的に2万m2に増床する予定だったが、それを前倒しした」(ローム)。2020年12月に竣工し、2021年から順次稼働、2022年から本格量産というスケジュールは、2018年4月時点と変わらないとする。

 なお、延べ床面積は増やすが、製造装置の納入数は、需要の状況を見て決めていく。このため、SiCパワーデバイスやSiCウエハーの生産能力を2024年度に、2016年度(2017年3月期)比で約16倍に高めるという計画は据え置きで、2018年4月時点と同じである。需要増を見込めれば、さらに引き上げるとする。

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