2018年10月18日に「日経xTECH EXPO 2018」で開催された「デジタルものづくり」のセッションでは、「つながる工場で実現するサプライチェーンのデジタル変革~IoT、AI活用によるリアルタイム・コントロール~」と題し、JDAソフトウェア・ジャパン シニアソリューションアドバイザーの松冨健一郎氏による講演が行われた。

 ここでは製造業のバリューチェーンをデジタル改革するソリューションを、松冨氏の講演内容を元に紹介する。

コンピューターが意思決定

松冨健一郎氏
JDAソフトウェア・ジャパン シニアソリューションアドバイザー(写真:安蔵 靖志)

 産業革命は第1次から第3次と来て、今は第4次の「インダストリー4.0」と言われている。その中の1つのテーマが「自律化」、つまりコンピューターが自分で意志決定をして最適な判断を下すというものだ。

 自律化にはいくつかのトピックがあり、その1つにサイバー空間と現実の世界を融合した「デジタルツイン」がある。

 デジタルツインについて分かりやすい事例があったので紹介しよう。米国の大企業でガスタービンを動かしているが、そのリアルタイムのデータを使ってサイバー空間上にガスタービンを作ってしまう。AI(人工知能)によって自分(ガスタービン)が壊れそうだと判断したときに、こういう対策を取ればガスタービンの寿命を延ばせるのではないかとシステムが推奨してくれる……。

 この事例では、過去のデータも含めてさまざまなデータを収集できるだけでなく、ほかのタービンのデータを集めて約5万8000回ほどのシミュレーションを行い、こんな解決策はどうですか、と提案する。コンピューターがデータを集めて、そこからインテリジェントな解を出し、人間に提供するイメージだ。今はコンピューターがこんなオプションがありますよと提案して人が選択するが、将来的には意志決定すらコンピューターがやっていくような世界になっていく。

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