蘭NXP セミコンダクターズ(NXP Semiconductors)は、英Armのプライベートイベント「Arm TechCon 2018」(2018年10月16日~18日)の展示会にブースを構えて、「Arm Cortex-M33」をベースにしたMCU製品「LPC5500シリーズ」(日本語ニュースリリース1)と、同じくCortex-M33をベースにしたクロスオーバープロセッサー製品「i.MX RT600ファミリー」(同2)を発表し、評価ボードを使ったデモンストレーションを実施した(同3)。Arm Cortex-M33は2年前の「Arm TechCon 2016」で発表された、主にMCUに向けるCPUコアである(関連記事1)。

NXPブースで「Arm Cortex-M33」搭載のMCUとクロスオーバープロセッサーICを紹介するコーナー。日経 xTECHが撮影
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「LPC5500シリーズ」の評価ボードを使ったデモンストレーション。日経 xTECHが撮影
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 2年前のArm TechCon 2016では、Arm Cortex-M33と「Arm Cortex-M23」の2つのCPUコアが発表された。どちらも「Arm v8-M」アーキテクチャーを実装した初めてのCPUコアである(Cortex-M33の方がCortex-M23よりも上位製品)。Arm v8-Mの最大のウリモノは、Armのセキュリティー技術である「TrustZone」に対応したこと。それまではTrustZoneに対応していたのは、スマートフォンのアプリケーションプロセッサーIC(SoC)に採用されているArm AアーキテクチャーのCPUコアだけだった。Arm v8-Mの登場により、TrustZoneによるセキュリティーが担保されたMCUの登場が期待されるようになった。

 スマートフォンのアプリケーションプロセッサーやPCに搭載されるマイクロプロセッサーなどにはすでに一定レベルのセキュリティー機能が実装されて、こうした機器のサイバー攻撃に対する脆弱性はそれほど高くない。それに比べて既存のMCUの脆弱性は高いことが少なくなく、一般的なMCUを搭載する普通の電子機器を土台にして、システムがサイバー攻撃を受ける恐れがあることが指摘されていた。既存の「Arm Cortex-M3」集積のMCUを、TrustZone対応のCortex-M33/M23を集積するMCUへ置き換えることで、システム全体のセキュリティーが向上すると期待される。

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