スマホなどの端末(エンドポイント)のプロセッサーで勝者になって久しい英Arm(アーム)が、米Intel(インテル)の牙城であるサーバー向けプロセッサーを狙って新ブランド「Neoverse」を立ち上げた(ニュースリリース1)。米サンノゼ市で開催のプライベートイベント「Arm TechCon 2018」(10月16日~18日)の初日の基調講演ではNeoverseというブランド名を披露し(関連記事1)、2日目の一般講演でBrian Jeff氏(Sr. Director, Product Management)が技術的な概要を明らかにした。

登壇したBrian Jeff氏(右端)。日経 xTECHが撮影
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 Neoverseはエッジからクラウドまでカバーするプロセッサーのブランドで、Armはそのブランドの下でさまざまなアイテムを提供する。例えば、CPUコアなどのIPコア群をプラットフォームと呼び、実装する半導体プロセス世代ごとに用意していく。7nmは「Ares」、7nm+(EUVありの7nm)は「Zeus」、5nmは「Poseidon」というコード名が付いている。7nmプロセス向けのAresの開発は現在進んでおり、2019年にもAresベースのSoCが市場に登場する。実際、米Synopsys社は、同社のEDAツールなどを使い、先行ユーザーがAresコアベースのSoC設計を完了した(テープアウトした)と発表している(日本語ニュースリリース2)。余談だが、今回のArm TechCon 2018では、現行の(16/14nmプロセス向け)プラットフォームが「Cosmos」というコード名だったことが明らかになった。

「Neoverse」ブランドの下、実装するプロセスごとにプラットフォーム(IPコア群)を用意していく。Armのスライド
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 Armは各プラットフォームごとに、CPUコアや、オンチップインターコネクトのCMN(Coherent Mesh Network)、割り込みコントローラー(GIC:Generic Interrupt Controller)、MMU(Memory Management Unit)などを用意する。Ares以降は、チップ外部のインターフェースとしてCCIX(Cache Coherent Interconnect for Accelerators)をサポートすることを明らかにした(関連記事2)。また、プラットフォームに含まれるメインのCPUコアは性能重視タイプのようで、消費電力効率重視タイプのCPUコア(「データ・プレーン・コア」と呼ぶ)を別に用意する。例えば、Aresでは、Cortex-A55の後継となる「Helios(コード名)」が用意されるとした。

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